田舎の土地の活用方法についてどなたか良いアイデアがありませんか?
「田舎の土地の活用方法について、どなたか良いアイデアがありませんか?」
「子孫でそこに住む人はいないため、有意義に活用したいものの、まったく知識がないため、どうしたものか…。」
いきなりこんな話から始まりましたが、誰にとっても今や他人事でもない「空き家問題」。
こんな相談を受けることも、そして、自分が発する事になる機会も、そんなに珍しい事ではない昨今です。
以下、具体的な事例を紹介します。
- 某県某市、ローカル線最寄り駅から徒歩15分
- スーパーまで徒歩30秒、コンビニまで徒歩2分
- 近くの人気有名レジャー施設まで徒歩10分、海岸まで徒歩5分
- 県道から一本入ったところ、車では入りにくい
- 土地面積1,000平方メートルくらい
- 誰も住んでいない築90年くらいの古い家と、広い庭、畑の跡地、井戸水
こういった話は、今の日本では至る所で繰り広げられています。
そしてみな、どうしたらいいのか途方にくれているのが現状です。
空き家問題をより難しくしていることとは?そしてその解決策とは?
「空き家問題」。
日本中が苦しんでるメジャーな悩みになってきていますが、なかなか手を打てないでいる方が多いと思われます。
空き家問題は、古いというだけで、不動産取引についての当時の記録も残っていなかったり、法律も今とは違っていたりで、ただでさえ対処が難しいものです。
まずは、一手間どころか、二手間三手間かかります。
そして、親族間の調整含めて、様々な意見が飛び交い、さらに難しいことになっていきます。
その意見調整が、一番大変です…。
その意見も、多くの方は経験値で話をするので、一般化できなかったり、偏った見解だったりも。
関係性から、その意見も無下にできなかったり、何よりも自分に知識がないから判断できなかったり。
こういったことが、空き家問題をより難しくしています。
では、それに対する解決策とはいったいどんなものなのでしょうか?
それは、広く情報収集して知識武装すること。
様々な選択肢を得ること。
そうすれば、独善的な判断や偏った意見に左右されにくくなり、よりベターな選択肢を選べるようになっていくことでしょう。
では具体的にどのように情報収集を進めていけば良いのでしょうか。
その方法を、続けて見ていきましょう。
空き家対策の情報収集❶/売る、貸す、土地の有効活用
空き家を売れるのか、貸せるのか。
通常の居住用不動産としての価値を確認するのが、まずは最初のアクションです。
SUUMOなどのWebサイトで相場を調べて、売り物になるかどうか、貸せるかどうか確認する。
プロの不動産業者(地域に詳しい、3社くらいにヒアリング)する。
その他にも、手間暇かけてリフォームして、特殊用途で貸す(海に近いならサーファー向け、自然食レストラン、)とかも、ありと言えばありです。
家は貸すも売るも、一人が借りるか買ってくれたらOKなので、万人受けしなくてもいい、と割り切る手もあるという一例です。
とは言え、不慣れな中でいきなり特別な取り組みをしようとしても、相当難易度は高いでしょう。
そして土地活用系。
土地の有効活用という観点でみた時、立地が良いなら(公共交通機関に近い、商業施設や学校など、特定用途に便利な場所)、土地そのものに価値があるため、何かを建てるのも、売却するにしても対処しやすいもの。
情報収集するのは無料で出来ます。
そんな時、一括問い合わせサービスを使うと便利です。
もし営業されても、希望に合わなければ断れば良いので、色々打診してみて、打ち手を絞る時はシビアに判断して選ぶようにしましょう。
いくつか参考になる記事を紹介します。
普通の土地戸建の売却なら
土地活用系なら
この辺りを一通り使って情報収集をしたら、売る、貸す、土地の有効活用の一時情報としてはもう十分かと思います。
空き家対策の情報収集❷/空き家バンク、無償譲渡、解体
では、対象の空き家がより難しい条件の場合、つまり、立地が良いなどの特長が無い場合はどうしたら良いのでしょうか。
そのような場合には、「空き家バンク」「無償譲渡」「解体して土地として処分」等が選択肢として有力になってくるでしょう。
まず、空き家を活用する前提からですと、行政が取り組んでいる「空き家バンク」は押さえておきたいところです。
スピード感はあまりなく、希望に沿うような引き合いがあるかどうかは期待薄ではありますが、まずは登録しておいて良いかと思います。
以下の検索方法で、対象となる空き家バンクのサービスが見つかる事でしょう。
対象の行政市区名(都道府県名)+空き家バンク
そして、急ぎ処分したい場合の選択肢。
こちらはいくつかありますが、
家を土地を活用して欲しい、かつお金にならなくとも処理する出費は抑えたい場合は、「無償譲渡」という手があります。
こちらの記事で詳しく紹介しています。
【空き家】売却、賃貸、解体、建て替えも出来ない場合「無償譲渡」を
最後は「解体」。
思い出や愛着など感情の問題は難しいところですが、空き家は持っていること自体のリスクがあるので、解体して土地に戻し手放す、というのも一つの打ち手です。
【家の解体工事】費用、業者をどうやって調べる?探し方のポイント
一応ここまでが、一般的な対応策かと思います。
このように、状態や状況に応じて色々と打ち手はあります。
決して解決策は一つではありません。
「相続した空き家に困ったら」広く情報収集して知識武装から始めよう
情報収集するのも面倒なので、最初の一歩が踏み出せない→時間が経過する→余計問題拗れる。
そういう事態に陥らないためにも、能動的にアクションを起こすことが大事になってきます。
信頼出来そうなプロと出会う。
知り合いでそういった方がいればよいですが、一般的にはそんな知り合いがいない方がほとんどでしょう。
一から情報集めして、交渉して相談して、「この会社、この担当者は大丈夫だろう」と、ある程度腹も括りながら見極めていかないと、と一つ一つやっていくことから始めましょう。
不動産業者に相談するだけなら、お金はかかりません。
情報収集を進めていくと、様々な角度から考える材料が集まり、最終的にどうしたら良いのかをより具体的検討できるようになります。
また、プロの業者もなんでも知っているわけではありません。
専門分野以外は結構知らない事も多く、素人の方が、様々な角度から情報集めると、浅くとも広く知識を持てて、バランスの良い判断を出来たりすることも多々あります。
土地活用系も、新築アパート専門のところは他の処分方法を詳しく知らなかったり、知ってても良い売上にならないからススメないということもザラです。
一つの道しかない、という事はまずないので、最初は広く情報収集するのをお勧めします。
それから、田舎ならではの土地活用、太陽光とか、資材置き場とか、工場とか、事業用の打ち手は様々あります。
その辺も視野に、事業として考えたら、
「子々孫々の土地が」
「お金で判断するのか」
「歴史が」とか、難しい話しや思い込みや決めつけも、突破出来るかもしれません。
いろいろありますが、まずは情報武装をしていきましょう。
様々な情報を集めて、多くの選択肢を持つ。
自身の見極める力を養うこと。
それが肝要です。
さっそく、初めの一歩となる情報収集から、始めていきしましょう。