スーツのリメイク 何年前のスーツまでなら今風に仕立て直せるか?

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古いスーツを捨てようか、と思っていたところ…

20代30代の頃はもっぱら上下オーダーのスーツスタイルで仕事をしてきましたが、この7~8年近くカジュアルか、ネクタイ締める時でもジャケパンスタイルでOKでしたので、上下のスーツというのはあまり出番がなくなっていました。そのため、最後にスーツを作ってから10年も経ってしまっていました。

ところがこの春からの仕事で、それなりの素材で仕立てた、しっかりしたスーツが必要になりました。

それなりに良い素材を選ぶとなると、一着10万円~程度の出費は覚悟せねばなりません。抑えても7,8万円はかかります。

なかなか痛い出費だ、とは思いつつも、さすがに10年前のでは形が古すぎるし、新たに作ろうか、と考えていました。

クローゼットの中には、この3~4年はほとんど袖を通さなくなっていたスーツが3着出てきました。

そう言えば、捨てる以外の選択肢はないのだろうか。

ネットオークションに出すとか古着屋に売るとか、下取りとかできないのかな

と思って調べてみたところ

  • 買取
  • 下取り
  • リメイク

といった記事に遭遇したのです。

スーツの買取

文字通り古いスーツを買い取ってくれる専門業者です。

業者の数はあまり多くなさそうです。物によっては一着4000円とかで買い取ってくれるようですので、捨てるくらいなら当たってみる価値はありそうです。

一方、オークションはいくらで売れるか検討がつきません。

ですので、どちらの方が高く売れるのか、試してみてもいいかもしれません。

スーツの下取りとは

まずはスーツの下取りから見てみましょう。

洋服の青山、AOKI、コナカ、はるやま、など大手の量販店では、

  • 10%オフ
  • 20,000円値引き

など、新しいスーツを買う時に値引きをする、というサービスが行われています。

その他のブランドショップでも、

  • 下取りで10%オフクーポンをもらえる

などのサービスも行われているようです。

また、専門の下取り業者もいて、1着4000円~5000円程度での買取だったりというのもあるようです。

今回の私のやりたいことは、

  • 良い仕立てのスーツを用意すること
  • 新調するならオーダーメイドの専門店で

ということを考えていましたので、量販店での下取りは選択肢から外していました。

スーツのリメイクとは

そこでもう一つの手段、

  • リメイク

を調べてみました。

  • 数千円程度のリメイク料金×直す箇所の数
  • 物によっては最新のスタイルにもできる
  • 直せない箇所もある
  • シルエットや三つボタンなどだと今風ではないのでリメイクはお勧めしない

ネット上にはいろんな意見がありましたが、

  • リメイクするにしても限界はあるのではないか

調べた結果、そういう認識になりました。

果たして直せる限界はどの程度までなのか。これはそのスーツにより異なるでしょうから、実物をプロに見てもらい話を聞いてみるしかありません。

今回伺うお店ホームページには

  • スーツを新調する前提で、念のためリメイクの相談をしてみよう
  • リメイクで安く済むならそれはラッキー

と考えて、もともとオーダーをお願いするつもりでいたお店に持参してみることにしたのです。

ホームページ上には「リメイク歓迎」というページもありましたので、淡い期待を抱きながら持参してみることにしました。

初回訪問時

古いスーツを持参し、「リメイクもできますか」と相談し、早速見てもらうことに。

  • 生地が傷んでいない
  • 当時の流行よりもだいぶ細身にしてたので、今でも結構通用しそう
  • 胴回りを8センチ絞る
  • 太もものあたり足のわたりを6センチつめる
  • 裾を4センチつめる

応対していただいた店員さんによると、「これでだいぶ見栄えが良くなり、なんとかなりますよ」とのお話でした。

「10年前の古いスタイルで、バッチリ三つボタンなのも気になってるのですが、そこのところは大丈夫なのでしょうか?」

気になるのでさらに聞いてみたところ、

上着のNGポイント

  • 肩と袖のあたりのくっつけているところは絞れない

パンツの

  • 股上の深さは直せない

とのことですが、

「脇を詰めて、パンツもワタリと裾を詰めていけば、生地傷み少ないし、今でも通用する生地だしいける、大丈夫でしょう」

との回答でした。

10年前のスーツ
10年前のパンツ

「一着おいくらくらいでしょうか?」

「上下で1着1万円くらいですね。」

「いつ頃仕上がりますか?」

「2週間くらいあればできます。」

おお、これはラッキーだ、ついてるぞ、と嬉しい誤算。そうして、新たなオーダーはせず、持参した2着のリメイクをお願いして、

「クリーニングに出している残り一着を後で追加でもってくるかもしれない」

と言い残して店を後にしました。

  • まだ使えるものなら大事に使いたい
  • 1着あたり1万円、計3万円程度の出費で済む
  • 納期も2週間程度と短い

これで済むなら非常にありがたい話です。

2度目の訪問で・・・

夕方。
クリーニングに出していた一着を回収して営業時間内にお店に持ち込みました。

今度は昼間とは違う方が応対してくれました。

そこで

「追加でもう1着、リメイクをお願いしたい」

と話をしたところ、

  • リメイクしても、スタイルの古い部分は直せない
  • よりすっきりしたシルエットにはなるが、今風のスタイルにはどうしてもならない
  • このスーツはこの時の全体のバランスで整えてできている
    下手に崩すとそのバランスが崩れてしまいおかしなことになる
  • このスーツをどうしても着たいというならありだがもって数年程度の延命

とリメイクでは限界があるとのお話でした。もっと突っ込んで聞いてみると、

上着のNGポイント

  • 丈が長い これを短くすると全体のバランスが崩れてしまう
  • ポケットの位置が低い
  • 前身頃の切れ込みの角度
  • 肩と袖のあたりの太さ
  • 三つボタンを今は一番上のボタンを隠して二つボタンのようにするスタイルが主流だが、そうは直せない

パンツのNGポイント

  • 股上の深さ
  • ワタリと裾は直せるが、お尻周りのピッチリ感は出せない、そこは直せない
今風のスーツ

もともと、こういう納得の行くアドバイスを求めていたのです。

そもそもスーツを作ろうとした理由は、人前に立つ、見せる前提であったので、スタイルを気にしながら無理して古いものを着る気はありませんでした。

「なるほど、これではリメイクでは難しいですね。ではリメイク諦めます。今回一着新しくオーダーでお願いします。」

と方針切り替えました。

そこからオーダーの開始です。

生地、ボタン、裏地を選び、半年前と体型変わってないので採寸はせず前回と同じで良し、と慌ただしくオーダーしてきました。

何年前のものならリメイクで今風なスタイルとして通用するか?

最後にこの店員さんに、

  • 何年前のものまでならリメイクで対応可能なのか?

と聞いてみました。

  • 今風のスタイルというのを意識するならば、せいぜい4~5年前のものをリメイクしてそれから2~3年くらい着れるかどうか

といったお話でした。

リメイクを途中でしても、新調してから最大で6~8年程度が限界か、といった感じです。

そういえば、20~30代のスーツを毎日着ていたころ、だいたい3年毎に新調し、そこで古いものを5~6年経ったころに処分してまた次のを新調し、といったサイクルでスーツを作っていました。

リメイクしてもそのサイクルにプラスして1~2年程度、なようです。

今後は以前ほどスーツは作らないとは思いますが、リメイクのタイミングを最大限活用して、1~2年程度でも長く着ることができるようにしていきたいと思いました。

さて。古いスーツは下取り業者に連絡するかオークションに出すか、もう少し調べてから決めようと思います。

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