WeWorkを利用して1年 その実際のところは

スポンサーリンク
WeWork logo
WeWork GINZASIX

以前WeWorkを約1年間使っていました。その間、利用してきたからこそわかる実感や感想を書いてみたいと思います。

スポンサーリンク

WeWorkとは

まずWeWorkとはシェアオフィスの大手企業であり、その貸し出しているオフィススペース自体をWeWorkと言います。

最近では、ソフトバンクグループによる買収、その後の業績悪化の発覚、株式公開の延期、さらなるソフトバンクグループによる支援強化、と、世間を騒がすニュースが多いのが印象的で、知名度が大きく上がりました。

そんなWeWorkですが、そもそもはどういう会社、存在なのでしょうか。

ウィワーク/ウィーワーク: WeWork Companies, Inc.)はアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市 に本社を置く、起業家向けのコワーキングスペースを提供するアメリカの企業。 2019年1月The We Companyへブランド変更し、オフィスシェア事業のwework、共同生活型デザインのアパート運営のwelive、小学校を運営するwegrowの3つの事業に再編。

29カ国111都市に528カ所以上の物理的な拠点を有し、50万人の会員にコワーキングスペースやWeWork Commonsというコミュニティーを提供している[5][6]スタートアップの利用者が多いが、顧客としてマイクロソフトアメリカンエキスプレスレッドブルガーディアンAirbnbUberYelp等も紹介されている。[7]フリーランサーからも自宅以外の仕事場や福利厚生といった面や会員向けコミュニティの利便性を評価する声がある。[8]契約形態次第では会員は普段利用している店舗にだけでなく出張時などに世界のWeWorkも利用可能。[9]2015年に建築事務所を買収しBIMという設計施工技術をオフィス開発に活用している。[10]日本では2018年初めに東京に拠点を開設。[11]

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

私がWeWorkに入居したタイミングは2018年春でした。

ちょうど世間の注目を浴び、お洒落で憧れのオフィスだと話題に登っていて、日本国内の拠点展開が加速し出した頃でした。

WeWorkに入居した理由

当時の会社は、それまで普通にオフィスを借りていたのですが、2点課題を感じていました。

採用力不足 知名度不足を打開したい

IT系ベンチャーとしてそれなりの事業規模と業界内での地位を保っていた会社でしたが、非上場ということもあり、世間的な知名度は全くなく、他の大手ITベンチャー企業と競合すると負けてしまう状況でした。

そんな中で、

「あのWeWorkに入っているのか」

「結構イケてる会社なのではないか」

と、知名度の低い会社の信用を後押しする、名前に箔がつくような意味合いがありました。

エンジニアに対して、刺激を与えたい

それまで、会社のエンジニア達がなかなか外部に学びに行ったり刺激を求めに行こうとせず、どうしても社内に、ウチにこもりがちでした。

そこで、WeWorkに入ることで、

  • WeWorkの開かれた雰囲気、スタッフ達の後押しで、入居している他社との交流が起こりやすくなるのではないか
  • WeWorkで盛んに開かれているイベントの刺激、自社でもイベントを仕掛けようという雰囲気が生まれやすくなり、積極性が生まれやすくなるのではないか
  • WeWorkに入居している他社の姿を見るだけでも、刺激になるのではないか

こういうことを狙っていました。

WeWorkの良かった点

ビール飲み放題は最高

最初はプレミアムモルツ、途中からはヒューガルデンも追加されたビールの飲み放題。12:30~21:00までいつでも飲み放題です。

毎日のように帰りに一杯。誰かがいれば二杯、三杯と会話も始まり、自然と井戸端会議的な感じで仕事の話なんかもしてて。あの場で様々な会話がなされ、あまり知らない同士の会話も自然と始まり相互理解が深まったりしました。これは仕事にとって良い影響があった仕掛けでした。

お客様をお迎えしても、送りがてら軽く一杯とか。夕方からの打ち合わせでしたら、そのまま一杯、とか。とても良い仕組みでしたね。

コーヒー、お茶飲み放題も最高

コーヒー、お茶系も紅茶やハーブティーが豊富でありがたかったですね。飽きたら別のものとか、毎日、沢山楽しむ事が出来ました。

コーヒーマシーン

フリースペースもあり、気分転換しやすい

会社の机に向かっていると、気にせずともなんだか周りが気になったりするもの。また、ずっと同じことを同じ場所でやってるうちに集中力が切れたりする瞬間も。そんな時は場所を変えて、違うフロアのフリースペースに行ってみたり。落ち着いたカフェで仕事しているような感覚を楽しめて、集中力増して仕事出来ていた気がします。空間も広さも充分とられていて、心地よく過ごせました。

フリースペース1

お洒落な雰囲気

調度品は決して高いものを使ってる訳では無いですが、センス良く華美にならずまとめていて、悪く無いです。

フリースペース ホットデスク

各拠点の立地がいい

大抵の拠点が駅からアクセス良かったり、目立つ建物だったりで、出先で立ち寄るのに使い易い場所にありました。

WeWorkでイマイチな部分

WeWorkに入居し、日常を過ごしている中で、イマイチだなぁ、と感じている部分がありますので、以下列強してみました。

空調問題 エアコン直撃で寒い

ビル側の問題だったのかもしれませんが、エアコン直撃で寒い、暑いで体調を崩す人が多く出て、かなり致命的な状況でした。席を移る、吹き出し口を紙で塞ぐ、など、自分たちでの自衛策を余儀なくされたりと、これが特に不評でした。調子のいい席は快適なのですが、差が激しかったです。

Phoneブースが暑い

一人用個室的に使えて、そういう集中部屋としてもちょうどいいスペースだったPhoneブース。ですが、暑い。締め切ると10分もいると暑くていられなくなります。声が漏れないので、スカイプ面談とかに最適でしたが、暑くてドアを開けざる得ず。理想的な使い方は無理でした。

Phoneブース1

会議室の空調が上手く効かない

これもPhoneブースと同じ課題です。全ての部屋ではありませんでしたが、人数がフルに入っている会議室を締め切ると、暑いか寒いか極端になり、会議を1時間とかできません。扉を開けて話すわけにもいかないですし、定期的に換気をせねばならず、集中力を削がれたり。これには困りました。

照明が暗い

デフォルトで天井に設置されている照明の明るさが不足していたので、途中で1.5倍に増設してもらいました。それでもまだ薄暗い感じでした。

雰囲気はいいのですが仕事には差し障りがあり、デスクライトを別途購入し設置し、対応しました。

賃料が高い

周辺の賃料相場のほぼ倍近くしましたね。いろいろサービスも含まれているとは言え、一人当たりでかかってくるので、まとまると高くつくのです。

自社でビルを借り、造作すると初期費用が大きくかかります。

その点、WeWorkはそのまま入り、すぐに使えるのはメリットです。

ですが、毎月のランニングコストが高いため、2年くらいでちょうど損益分岐点を超えてきます。

それ以上長い期間、継続して入居するつもりなら、自前で同様の造作を用意した方が安上がりになってきます。

受付タブレットが解りにくい

WeWork受付タブレット

これは初めての方からは解りにくい、とやや不評。操作に少し慣れが必要です。受付にも人がいるのもあり、このシステムにはやや混乱させられます。

そして、入居している側にとって困るのがメールでの連携。タイムリーにメールが来なかったり、メールでの連絡先が当人宛にこなかったり。これは受付システムで宛先を探すのが英語で打たないとならないなど、直感的に使えずやや難しいため、入力ミスを誘発していました。こうしたこともあり連絡メールを見落としがちで、なかなか機能しませんでした。

フリースペースが少なくなってきた

ビルへの入居者数が増えてきたら不足感を感じるようになりました。フルに稼働していると不足する感じです。

会議室が狭い

大人数用もそうですし、10人程度入れるサイズの会議室も不足していました。4人までの部屋はそこそこあるのですが。なのでフリースペースで代用したりしています。

フリースペース3

最近気になること

オフィス内

1年近く前にも一度あったのですが、お茶の種類がグレードダウンしたり、コーヒーの補充頻度が下がっています。コストダウンなのでしょうか。サービス低下を感じさせる出来事です。

賃料が高いのは分かっていたので2年で出ることを想定の上で入居していました。とは言え出る事を確定させていた訳ではないのですが、最近の会社の経営状態の苦境のニュース、それを裏付けるような出来事、WeWorkに入っているステイタス感が薄れている事、などがあり、出る事も前向きに考えてしまいます。

とまあ、こういった現状ではありますが、ソフトバンクが本気でバックアップに入りましたし、引き続き新しい拠点が増えてきていますので、ますます利便性は高まっていくことでしょう。今後、サービス内容も改善する可能性があります。

その先々の見通しをどう解釈するかも含め、オフィスの候補として考えてみると良いかと思います。

WeWorkへのお問い合わせやご相談についてはこちらからどうぞ。

共用コピー機、機密書類用ゴミ箱
Phoneブース2

コメント

タイトルとURLをコピーしました