これまで2回、コーチングについて書きました。その続きです。過去2回の記事はこちら。
コーチングセッション:2回目
どんな仕事を自分はしていきたいのか。それに対する問答が今回の主なテーマでした。今後の進む方向性が決まってくる、そんな大事な局面です。
コーチと私のやりとりを再現してみます。
統括する立場か、
現場で営業として新しい仕事を作っていくことか。
ふたつとも並行してできないのか?
営業をやりたい。
新しい仕事を、新しいセクションを、ゼロから自分で、一人で始めて、作っていきたい。
なぜ自分でそうしたいと思ったのか。なぜそう決めたのか?
今しかできないことをやりたい、と。
過去の成功体験から、自分で立ち上げてタッチしてやるのが、多分好きで本気で取り組める。
ここ(会社)には、営業を統括する立場をやって欲しいと言われてきた。しかし、上手くできなかった。そこに、その立場に今しがみつくのではなく、今しかできないことを。今こそ現場をやって実地で学ばないと。
そしてそれができたら、また先々統括する立場に挑戦すれば。
まずは自分の力をつけないと始まらない、と思った。
自分の足りないところを受け入れるところにきた。
そのことは、決して後ろ向きなこと、ではない。
これまでの失敗を引きずりながらいくと良くない感じになる。
新しい道に行く時。
壁にぶち当たり辛い時。
後ろを見て、過去のこと、辞めたことを、「またやれるかな」とか思ってしまうのは良くない。中途半端は良くない。
専念すること。
悔しさを。できなかったことを認める。
「ごめんなさい」
とする。自分の心にしてあげる。
「サボタージュ」という言葉がある。
意を決して前に進もうと、行こうとしているのに、
「そんなことしたら周りはどう思うだろうか」
と、いらない声が聞こえてくる。自分の価値観を使って言ってくる。
「お前にはそれは似合わないんじゃないか」
「お前はそれをやるために来たんじゃないだろう」
「お前がやりたいことはそれではなかったのだろう」
とか。こういうことを「サボタージュ」と言う。
この声は強力。引っ張られそうになる。
だが、そこは違う。
「自分のために決めた。」
「もう戻らないよ。」と。
自分のために決めた。もう戻らない。それで行く。
とはいえ、
どうしても周囲の声が気になるとか調和を重んじてしまうとか、そういうスタンスがなかなか抜けないところがある。
前にやっていた得意なスタイルは、「特徴が機能している時」、に使うならいい。
そのことは、いい、悪いではない。その、「物事の、人と人の調和を重んじる姿勢」は強みである。
しかし、その強みが機能しない時もある。
調和を無視してでも、何をするのかを決めてしまう。
この「決めちゃう」というのが、無かったのではないか。
周りが自分に対していろいろなことを、勝手に思うことは止められない。自分はどう変わったらいいのか。そこに向き合う。
今まで、現場のことをわからない中で、調和型でやってきての失敗。
「自分で変えられるところはどこ?」
そこを見据えて決め打ちをする。
調和型をやめる。
今から切り替えていく。
決めていく。
調和型なスタンスであることは自分の中からは消えない。
少々大胆に決めたとしても。
もしかしたら、周囲は、そこを、この「決める」ということを待っているのではないか。
そっちをやってくれと、思われているのではないか。
総括してみてわかった。
アプローチを変えるよ。
細かな答えを持てていなくても、やるんだ。
今のままではうまくいかないかもしれない。しかし、放置はできない。このままは。
ここからはブレない。
ガツガツやる。
変わる時が今。そのタイミング。
もともとここ(の会社)には何のために来たのか。
ビジネス人生をやりきるために。
経営を体感するために。
来た。
今回は仕切り直しする大チャンス。
そう、仲間に、経営チームに、弱いところをさらけ出せるといい。
チームの中で腹の中を吐き出せるか、が大事。
それは結局、自分のためになる。自分が楽になる。
このようなやりとりで、月一回の、2回目のセッションは終わりました。
コーチングが必要な局面
コーチングが必要な局面
コーチとのやりとりは、ひとつひとつの問答があり、その上での示唆でした。
この示唆は、自分の思いを代弁し、整理し、新しい方向に踏み出そうとする決意を後押ししてくれるものでした。
コーチングが必要な局面。それは、
不安に直面する時
どちらに進むべきか、どうあるべきか、迷う時
そういう時こそ、心の声を掬い上げ、認識できる形にしてくれるコーチングが有効です。
私の場合は、まさにそういう局面でした。
コーチングに救いと指針を求めて
・一番重要な、過去誰も上手くできなかったポジションを任されて
・過去の経歴から、とにかく期待されて
・ビジネス経験年数と年齢から頼られる存在でなければ、と自負して
なのに、上手くその期待に応えられずにいて。自分で自分を追い込んで、苦しくて。自分の居場所がなくなるのではないか。不安や焦りばかり勝手に強く持つようになってきていて。そんな日々が過ぎ、ますます仕事では難しい局面に陥り、二進も三進もいかなくなり。深い孤独を感じて。
そんな時にコーチングに出会い、コーチングに救いを求めたのでした。
そして、この、コーチングの、コーチの存在が、これから始まる、何もない地平を切り開いて行く行動の、大きな後押しに、心の支えになったのでした。
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