コーチングのきっかけ:前職の経営者
コーチングのきっかけ
初めてのコーチングを受けたきっかけって?
コーチングには以前から興味があったんだ。今回、ある人がきっかけで触れるチャンスができたんだ。
ある人がコーチングを受けていることを知り、そこからたどっていったのが、コーチングに本格的に触れるきっかけでした。
そのある人とは、前職の経営者です。
前職の経営者
私が前職に入ったのは、その経営者との出会いからでした。
創業経営者だった彼は、創業以来10年以上に亘り会社を二桁成長させ続けてきた辣腕経営者です。
年齢は30代半ばと若く、勢いも大きな夢もありながらも、若さに似合わないような熟練された面を持つ、人間としてのふところの大きな、尊敬に値する人物でした。
その経営者に惚れて、縁もゆかりも無い中、この会社に、始めての転職先として飛び込みました。
傾聴のスキルとサーバントマネジメント
私が長年のマネジメント経験から身につけたもの
長年のマネジメントの現場で散々失敗を繰り返す中で、身を以って学んだことが、
・自分が出来ること、出来たことを、メンバーがそのまま出来るわけではない
ということでした。
人はつい、
です。そして、マネジメントの現場では、そのような
が良く起きてしまっています。
私は、自分が詳しくない領域のマネジメントをすることが沢山ありました。そんな時は特に、押し付けのマネジメントなど、具体的な指示を出せないのですから、やろうにも出来ません。
そういった時にどうすればいいのか。
そう、相手の話を良く聞き、理解し、共感し、応援する。
そうすると自然とエンゲージメントが高まり、関係性が良くなり、組織風土も良くなり、結果業績も良くなる。そんな成功体験を沢山してきました。そういった実地経験を経て、
・サーバント・マネジメントのスタイル
が身にていきました。
老獪なテクニック
強いカリスマ性を持つ創業者でありリーダーである前職の経営者。
その経歴からは意外なことに、面接、面談などでは相手にテーマを委ねて、相手に話をさせて聞く、傾聴のスキルを発揮したスタイルをとっていました。
初めて面接を受けた時にそれに遭遇し、
- なぜこの若さでそんな手法をできるか
- どうしてこのような手練れた手法が身についているの
- この若さでどうしてそこまで落ち着いているのか
- 若くして沢山の修羅場をくぐってきた経験からなのか
と、不思議に思っていました。
このような興味も、この会社に加わる理由にひとつにでした。
1on1
その経営者は毎週1時間ずつ、部下の経営メンバー達との「1on1」を行っていました。
「1on1」とはマンツーマンで行うビジネス面談で、面談を受ける側が自分でその場で話をしたい、相談したいテーマを決めて話をしていく、上司から質問や確認をしていく仕事の進捗確認目的だけのMTGとは異なる手法をとります。
「今日は何を話しましょうか」
という問いかけから始めていくのが一般的です。こちらの記事でも解説してます。
【1on1(ワン・オン・ワン)】の必読本「ヤフーの1on1」
背景にはコーチング
面接、1on1、その他日常の立ち居振る舞い。
彼の背景に何があったのでしょう。1on1の場で思い切って本人に聞いてみました。
そしてその理由で出てきたのが、
- コーチングをもう6年にもわたって長年受けてきていたこと
- 1on1もその影響でするようになったこと
ということだったのです。
コーチング開始
この話を聞いて、しばらくしてからのことです。
当時の私は、仕事での行き詰まりを感じるようになっていました。
自分らしく仕事ができなくなっているのではないか
自分の壁を破らなければならないのではないか
と考えるようになっていました。
壁を突破したい。そのためには、
コーチングを受けることがきっかけになるのではないか。
そう考えて、経営者に直訴してコーチを紹介してもらったのです。
コーチングの教え:今も問いかけ、実践している
コーチング開始へ
コーチングを始めた頃を振り返ってみると、自分の状態はこうでした。
転職時に目指していた状態になれていない
どうやっても上手くいかない
今までの自分のやり方が通用しなくなった
どうやったらうまくいく?違う道がある、やり方があるのではないか
どうしても突破できないような壁にぶつかっていて、どうやったらいい方向に進んでいけるのか、自分の納得行くやり方でいけるのか、そこがわからず、苦しんでいました。
第一回セッションで
コーチングの現場での面談を「セッション」と言います。なんか、音楽を即興で奏でるような、そんな響きやイメージを感じさせますね。
それにどうすれば辿り着けるのか
拘るところは何なのか
コーチング初セッションで、このように問いかけられました。
あなたはどういう自分でありたいのですか、と。
今でもこの問いかけは、常についてまわります。そしてこの問いは、
になっています。
こうして今でも、その教えを、問いかけを実践している自分がいます。
コーチングの場のルール
社長も同じコーチからコーチング受けていますが、
ここで話される内容は共有されません。
当たり前のことのように思えますが、このことについての信頼感をコーチに対して持てるかどうかが、コーチングを続けていくにあたってとても重要なことです。
→ここで話されることはどこにも漏れない
なぜなら、これがないと、自分をさらけ出せないからです。
自分をさらけ出せないと、コーチングの意味、効果はほぼ無いとと言い切れるくらい、決定的なことだと思います。
コーチングセッション初回:メモ
- 新しいビジネスを立ち上げるなら、ゴールを見据える
- ゴールに至る手順が欲しい
- 数カ月後にはフルに新しい取り組み、新しいビジネスの開拓になる
- これからそれまでの間で対外的な情報収集をする
- 取り組むからには吹っ切れ感が必要
- 先が見えなくてもやる
- 決めて実行、のスピード感が必要とされているのではないか
- 思いきりチャレンジをしたい
- 経営者からの期待を超えたい
- 現場に入って状況把握して、は、できる
- 粗く聞こえるかもしれないが、それをグイグイやる
- 皆の声を聞く+バシッと決めてドンとやる、も、役立つのでは?
- 上手く行かなくなった時、じっくりやらず次へといく
- トライアンドエラーでやるやり方もある
- 経営との橋渡しもついて回る
- 新しいビジネスを成功させての子会社化もありではないか
- 経営とは、手を動かさなくても見立てて決めるのが経営者、でもある
- とはいえ、自分は現場に出てやるのが向いてるし、やりたいことでもある
- 新しいビジネスを開拓して売上づくりをする
- そうして次の人へそのビジネスのバトンを渡す
- 3年で単年黒字化し、人の数も増やしていく
これが、初セッションで残していたメモ。印象的なワードを時系列で残していきました。
これらはほぼ全て自分が発した言葉で、コーチに問われて自分が内面から絞りだしたものです。
自らの内面から絞り出す言葉
コーチが私に問いかけ、引き出し、傾聴し、オウム返ししていた言葉。
コーチングを受けたことで、
頭が整理され
こうしたかったのだな、と自分に納得感を持てて
迷わず進めそうな
そんな感覚を持つことができたのです。
今、このメモを読み返してみても、すぐに当時の感覚に戻れる、今の環境でも通用するキーワードばかり。
こうして書き起こしてみて、また新たに救われた感も。
さて、このあとどうなっていくのか。コーチングはどんな展開に進んでいくのか。
次回に続きます。
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